普通の父親であれば、この年で彼氏の一人や二人軽く受け流しているだろう。 しかし、紫真は特別だ。 彼氏はおろか、友達だってできたことがない。 「違うよ、大学で取ってる講義が一緒なだけ。」 「お、そ、そうか。」 嬉しいような、悔しいようななんとも複雑な気持ちを父は感じていた。 友達でもないのか、そんなことをぽつりと漏らす。 そんな父を母の宏美は咎めるような目で見た。精力剤 宏美が紫真を呼ぶ前に、靴を履いて出てきていた。 相変わらず素っ気無い。 「あ、紫真。寝癖。」 と、ささっと手櫛で髪を梳かすが、その行為が小学生以来だということに宏美はふと気付いた。 そういえば、昔彼女の髪を毎日丁寧に結わえていた。 彼女は、あまり女の子らしくしてあげても特別喜んだりしなかったから、いつの間にかそんなこともしなくなったけれど、決まって彼女はこう言ったっけ。 朝になると紫真の興奮もどうやら落ち着いたようで、いつもの大学に向かう朝となんら変わりはなかった。 母がパンを焼いて、ベーコンエッグと味噌汁を添えてくれるいつもの朝食だった。 いつもと違うのは父の忠志がいることだ。 サラリーマンである忠志は今日は、仕事が休みだった。 なので寝癖のついた頭と、パジャマ姿で、起き抜けのコーヒーを啜っている。 「おはよう、姉ちゃん。日曜日なのにどこか出かけるの?」 弟の彰悟が、サッカーのユニフォーム姿で朝食にがっついていた。 紫真はその横に座った。 高校2年生の彰悟は、レギュラーでMFと呼ばれるポジションらしい。 名称は覚えている割に、紫真はどんな役割なのかは全く覚えていない。 もちろん、サッカーのルールさえよく知らないのだが。 普通の父親であれば、この年で彼氏の一人や二人軽く受け流しているだろう。 しかし、紫真は特別だ。 彼氏はおろか、友達だってできたことがない。 「違うよ、大学で取ってる講義が一緒なだけ。」 「お、そ、そうか。」 嬉しいような、悔しいようななんとも複雑な気持ちを父は感じていた。 友達でもないのか、そんなことをぽつりと漏らす。 そんな父を母の宏美は咎めるような目で見た。威哥王
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• 火曜日, 4月 12th, 2011
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